先月、第1回小児在宅研修会に参加しました。
新生児、小児科の医師、病棟看護師、訪問看護ステーションのメンバーが多く、中には実際に脳腫瘍の子供さんを自宅でみているお母さんも来られていました。
日本の出生率は1.26(2007年)→1.41(2012年)と若干増えてはいますが、少子高齢化の時代です。日本は手厚い医療が受けれる為、周産期死亡率はとても低いようです。生存率も高くなっていますが、出産する母親の背景が高齢出産、痩せ型(BMI<18.5)の若い初産婦、喫煙者が原因で低出生体重児(2500g未満+合併症をもって出生する子が多く、人工呼吸器をつけて在宅へ退院する子も増えているということを知りました。
医療が進歩した事で、1人1人が大切に扱われるようになった結果、“医療的ケアがあれば生きていける子供達が増えている”と感じました。
実際に子供さんを自宅でみているお母さんの話を聞かせてもらいました。
レスパイト目的で子供を預けたけれども、預けたことで逆に肺炎になってそのまま入院となってしまった(その子は頻回な吸引が必要であった。しかし、迎えにいった時には気管孔から痰がだらだらと出た状態であった)そうです。それ以降、レスパイトがトラウマになってしまい子供を預けることができない。辛い。私の伝え方が悪かったのでしょうか?と悩みをもたれてありました。この話を聞いて色々なことを考えさせられました。自分も日々のケアがどうなのか・・・そう自分の振り返りにもなりました。
今、私達の事業所は3歳~102歳までの幅広い患者さん達のケアに関わらせてもらっています。この内容は小児だけではなく、日頃、私達がケアを提供している部分と大きく重なる部分です。『いかに丁寧なケアが大切か』そして、本人、家族はきちんと私達の後ろ姿をよく見てあることにはっとさせられました。
在宅で生活している子供さん達に、一人でも多く関われる事業所になれますように・・・。
訪問看護ステーションつばさ 高井良美由紀
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