~介護の三原則~

「高齢者福祉の三原則」または「アナセンの三原則」とも呼ばれます。

 

介護の三原則は1982年、福祉の先進国であるデンマークで生まれました。
当時の福祉省に設置された高齢者問題員会の委員長、ベント・ロル・アナセン氏によって「介護の三原則」が定められ、これが今の介護の基本理念になっています。

 

生活継続の原則…介護される人の生活は、できるだけそれまで通りの状態で継続されるべきであり、継続できるようサポートする。

 

自己決定の原則…介護を受ける側に意思決定が存在する。

 

残存能力活用の原則…「できること」に関しては、最低限のサポートに留めて福祉用具の活用などで自身の能力を活かしてもらうことが大切。「してあげる」ことで “しようとする気持ち”や“できること”などを奪わないように支援する。

 

理念に則って支援ができているのか…

支援者側の都合で支援していないか…

 

この間こういうことがあったよ…などと話される利用者様の笑顔には、その笑顔が続いてほしいと気が引き締まる思いがします

 

ヘルパーステーションつばさ 塩本

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コメント: 1
  • #1

    寺師一人 (火曜日, 28 7月 2020 22:34)

    初めてコメントいたします。  わたしはエホバの証人の一人で鹿児島在住のものです。昨今のコロナ禍の中で、ストレスを感じながらも献身的に介護にあたっておられる皆さんに少しでも感謝をお伝えできればと思っております。
    地元(鹿児島)の施設の方に感謝のメッセージを送ろうと思い、その前に介護者として働いておられる方々がどのよう之な理念を持っておられるのか調べておりましたら、このページに行きつきました。

    三つの基本原則の情報ありがとうございます。 介護される側の立場になって援助するという原則を大切にしておられることが分かりました。 わたしの父も施設にお世話になったことがあるので分かるのですが、介護される側の人がいつも協力的ではないと思いますが、それでも親切に対応される方に感心していました。  

    わたくしは聖書を愛読していますが、その中にも、「白髪の人の前では立ち上がりなさい。年長者を敬いなさい」という高齢者を大切にするよう教える言葉があります。  自分の経験からも決して簡単なことではないと感じます。 それでも、理念を全うして働いておらる皆様に頭が下がります。

    ここで得た情報を活用させていただきます。 どうぞ大変な時代ですが、頑張ってください。 皆様自身のお体もご自愛ください。