車椅子でジェットスターの航空機に乗って東京まで行った話

母トミエ86歳。数年前に大腿骨をポキンとやってしまい現在要支援2。

歩行はとてもゆっくりですが、近隣のスーパーや整骨院までは杖で行けるレベルです。

 

そんな母が「孫の結婚式に東京まで行きたい」と言いました。

「地下鉄は無理だけど、空港から、リムジンバスとタクシーで移動できるなら大丈夫ではないか」「人の流れの激しい場所を歩くのは無理なので、車椅子はそのつど借りる」という二点を確認して一緒に行くことになりました。

 

花嫁の母である妹夫婦が飛行機のチケットが送ってくれました。

LCC!

う~む。

タラップの乗り降りなんてできるんだろうか???

優先搭乗と車椅子のレンタルをお願いするために電話して、席は二列目を確保してもらいました。

 

そして当日。

ジェットスターのチェックイン。

「どこからどこまで車椅子が必要か?」と確認される。

成田なんて行ったことないからわからないけれど…向こうのチェックインカウンターで妹夫婦が待っているそうなのでそこまでのレンタルをお願いする。

 

成田空港到着。

タラップとバスでの移動でしたorz

最後に出ることにしていたので「よし、がんばるぞ~!」と思ってたら、いきなり反対側の入り口がガガガーと開いてびっくり!

 

「車椅子でリフトで降ります」とのこと。わたしたちふたりのために!秘密の扉を開けてくれたのです!

そのまま車椅子ごと大きな車に乗って。若いお兄ちゃんがずっとずっと車椅子を持ってくれてました。

チェックインカウンターまでは、ジェットスターの係の方が車椅子を押してくださり。

そこで無事妹夫婦と合流。義弟がどこかで購入した車椅子を携えて待っていてくれました。

 

結婚式を堪能し、東京タワー観光を楽しみ、ホテルの近くのお蕎麦やさんにも車椅子で行ってみました。

 

「どうして、こんな高齢者によくしてくれるんだろう? 運賃はいっしょなのに、申し訳なかったね」と母。

でも、お姫様観光でしたよね。

 

少しくらいのハンディがあっても、ちょっとした介助のシステムがあれば、いろんな人が旅行できます。

どんどんそういう社会になってきたのは、ほんとに素晴らしいことだと思います。

 

「さすがに頑張りすぎて疲れた。もう、一生こんなことはできないだろう」と母。

でも、多分、舌の根も乾かぬうちに「またどこかに連れてって!」って言われるような気がしています笑。

わたしはまた行きたいです。

 

御井町ケアプラン 古賀由紀