認知症研究第一人者 長谷川 和夫先生からのメッセージ第2弾

前回の私のブログの記事で長谷川先生からのメッセージを書かせてもらいました。

 

第2弾、デイサービスに通所している先生が体験している立場からのメッセージの記事をお伝えします。

 

メディカルレビュー社の記事より-長谷川和夫コメント-

『以前は患者さんにデイケアやデイサービスを利用することを勧める立場でしたが、今は私がデイケアに通っています。 デイケアではお風呂に入れてもらったり、体操や運動を行ったり、寝ていても構いません。介護している家族も助かります。 実際に自分で行ってみて、良かったなと思います。 入浴サービスでは体や頭を洗ってもらい、さっぱりしてからお風呂に入ります。そして一人ひとりお湯を全部取り替えてくれるのですから、まるで王侯貴族の気分です(笑)。 ただ、時間が長すぎるのが難点です。 朝9時から夕方5時まで拘束されると私は疲れてしまうので、時間を短くしてほしいと交渉して、現在は午後2時までにしてもらっています。 最初は駄目と言われたのですが、ケアマネジャーに交渉して、再度、自分の希望を伝えました。 認知症に限らず、高齢になれば9時から5時となると結構疲れますし、激しい運動や体操はしない方がいい人もいます。 たまには一人静かにのんびり読書をしたい日だってあることでしょう。 私と同じことを思っている人は実はもっといっぱいいるかもしれません。 認知症のケアは一律的な対応ではなく、できるだけ一人ひとりの生活リズムに合わせて個別に対応していくことが大事だと思います。 私は午前中は調子が良いのですが、昼食後の2時、3時になると疲れが出てきて、認知症の症状が強くなってきてしまうのです。 睡眠を取ると脳が修復するのか、翌日の朝はまた普通の状態に戻ります。その繰り返しです。このように、症状に日内変動があるのです。 これは大きな発見だと思いました。』

 

この記事を読んで、感じた独り言

通いやすいデイサービスとは・・・「個々のニーズや生活リズム・体調に合わせた柔軟なサービスを臨機応変に対応できる施設」ということになるなぁと。。。。

 

通所の利用者さんに対して、「残された機能を維持するためにできることはやってもらう」というスタンスで毎回同じことをマニュアルの様に対応しているデイサービスは、新たな視点をもった対応が必要になっている時代なのかもしれません。

何故なら、毎回利用者さんは同じ人だけれど毎回同じ状態とは限らないから・・・。

眠れなかったり、歯が痛かったり、足が痛かったり、手が動きにくかったり、便秘だったり、家族とけんかして精神的うつ状態など、何かしら体調がすぐれない時もあるだろう、人に甘えたい優しくしてもらいたいと思ってしまう時もあるだろう。

長谷川先生が言うように日内変動もあればなおさら利用者さんは、その時のその人を見て柔軟な対応をしてもらいたいと思っているかもしれない。誰もが利用者だったらそうして欲しいと思うのではないだろうか・・・。

 

実際に臨機応変や柔軟な対応をするフットワークの良い施設は外から見てわかるのだろうか?

 

信頼できるケアマネジャーさんに聞くしかないのかもしれない。

私が施設に入るような年頃になったときには、通いやすいデイサービスの存在が探さなくてもあちらこちらにありますように・・・・・☆☆☆彡

 

訪問看護ステーション つばさ  井上 有子