家族支援、家族も患者

先日、ある患者さんの看取りをしました。

 

その患者さんは、進行がんで病期の進行が早く、半日単位で症状が変化していきました。

私達訪問看護師は、病棟看護師のようにその場にずっといるわけではわけではないので、常に予後予測をしながらケアを行っていきます。

それでも、ただただ身体症状の変化に対応することが精いっぱいの状態でした。

 

私達もこの状況ですから、傍で見ている家族はとても不安だっただろうと思います。

1つ1つの症状の変化に一喜一憂されていました。

症状が緩和され患者が笑ったり、トイレに行ったり、食事がよく入ると家族も安心。

でも、患者がつらいと家族も不安です。

 

当たり前のことではありますが。

やはり、患者が苦しくない穏やかな状況だと、家族も穏やかになるのだなと思います。

患者が苦しくない状況を作る。

それだけが、家族の安寧につながるわけではないけど、とても大切なことだと改めて考えさせられました。

 

家族も患者の一部。

ついつい、患者と家族は別物だと考えてしまうけど、そうじゃない。

患者が笑顔になると、家族の皆さんも笑ってくれますね。

 

訪問看護ステーションつばさ 吉武 由紀美