次女が「ママ、この本読んでみて。涙がでるよ・・・」と一冊の本を小学校から借りて帰ってきました。
題名は「おじいちゃんのごくらくごくらく」という本。
その夜はパソコンに夢中になっていた私でしたが、手を止め、次女に読み聞かせをしました。
内容は、おじいちゃんの事が大好きな男の子。
おじいちゃんは元々大工さんで、男の子のおもちゃは全ておじいちゃんの手作りの木のおもちゃ。
お風呂に毎日一緒に入ってお風呂の中でいろんな話をして・・・
お風呂に入るとおじいちゃんのいつもの名台詞。「あ~ごくらくごくらく」と言う言葉。男の子が「どういう意味なの?」と聞くと「“幸せだ”って意味だよ」と。そんなおじいちゃんが突然病気である事が分かり、命を終えた話でした。
そして、男の子はおじいちゃんが亡くなった後でも、お母さんとお風呂に入るたびにおじいちゃんの事を思い出し、思い出ととも成長していくという内容も書かれてありました。
本を読み終え、ふと次女の顔を見ると、涙がぽろぽろ・・・。
「大好きなおじいちゃんがいなくなっちゃった話だね。淋しいね。でもいいお話だね」と伝えると、次女は「ママ、ごくらくっていい言葉だね。この本の中のおじいちゃんは死んじゃった。あっ、死んだじゃない。亡くなったやった。もう会えないってことやんね?でも、上で見てくれてるもんね。家に戻ってくるって言ってたけど帰ってこれなかったね」・・・。8歳なりに感じたままを話してくれました。
次女の素直な涙に母親として嬉しく、気持ちが温かくなった夜でした。
8歳ですが、「死」を伝える本を自分で選び、私にその本を教えてくれた次女。
側にいたおじいちゃんがいなくなり、もう会えなくなる。しかし、おじいちゃんとの思い出はずっと心に残りその男の子が成長する上で糧となる。子供なりに受け入れができたからこそ、大きくなった時におじいちゃんが言っていた「ごくらくごくらく」の言葉をふと思い出し、心が癒される。
いい本に出会えたな・・・。次女にありがとう、そして、これからもこんな気持ちを忘れずに素直に育ってくれますように。また、いい本を見つけたら教えて欲しいです。
訪問看護ステーションつばさ 高井良美由紀
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おのさちよ (水曜日, 16 10月 2019 18:53)
次女さん、いい子に育ちますよ!
その感性を大切に育んで下さい。
優しい心が育っていますね。
将来が楽しみです。