満天星つつじ(ドウダンツツジ)

 以前、訪問リハビリでお伺いしていたお宅の奥さんから、「たくさんの種を飛ばして我が家では雑草みたいに捨てているけど、欲しいならあげるよ。」と言われ頂いた満天星つつじ(ドウダンツツジ)の苗がずいぶんと大きくなりました。 その患者さんは満天星つつじが好きだからと広い庭にたくさん植えてあり、秋の紅葉は見事なものでした。

 

 ある日、その患者さんとの会話の中で「あなたの手は私と同じ商売道具なのだから大切にしないといけないよ。」と言われました。その患者さんは元外医でした。そのあと、奥様が言われていましたが、先生はいつも手を大切にされていたそうで、けがをしないように注意し、手の手入れも欠かさずに大切にされていたそうです。

 

その先生が現役の時代は、精密検査や精密な手術道具もない時代。時には、急患で早く外科的手術をしないといけない場合などでも手の感覚だけで診断や難しい手術をされていたそうです。いくつかの武勇伝を奥様から聞きました。 先生は別に深い意味はなく、もしくは私の手があまりに荒れていたから言われたのかもしれませんが、そんな先生の手と「同じ商売道具」と言ってくださったことをとてもうれしく思ったことを覚えています。

 

今年も満天星つつじが紅葉し、ハンドクリームがたくさん必要な季節になりました。

↑紅葉した満天星つつじです。(我が家はまだまだここまで紅葉しません(^-^;)

 

訪問看護ステーションつばさ PT丸林正子