
コロナ禍の中、ご利用者さんの突然の発熱にドキッとする日々を送っています。
先日も、普段熱を出さない方が突然の高熱。
コロナではないとわかるまで、防護服を着てフェイスシールドをつけ、細心の注意を払って対応していました。
食欲がなく、何か食べれるものを…とご本人に食べたいものを聞いたら「みかんが食べたい」と。
早速買ってきてお渡ししたみかんは、食べるのではなく、おでこに乗せるためのものでした。
「熱が出たら母ちゃんがいっつもこげんしてみかんをおでこにのせてくれよった。こげんしたら熱の下がるとやん」と。。
ハッとしました。。
高熱で体調が悪い中、お母さんのことを思い出してたんだなぁと。
もしコロナだったら…と、不安だったんだろうなぁ、心細かったんだろぅなぁと。。
なんだか泣きそうになりました。
コロナの予防ももちろんとっても大切だけど、ご本人のケアも大切にしないといけないなぁと思った出来事でした。
おでこで温まったみかんは、その後食べられたそうです。
鹿児島の介護施設「いろ葉」では、熱が出たらキャベツの葉っぱを頭に被せると言われていました。
体調の悪い時、昔ながらの方法で心が落ちいて、元気になるってありますよね。
「コロナ」という言葉に踊らされずに、いつも通りのことを忘れずにいようと思います。
自戒の念を込めて。
有料老人ホーム銀の庵 古殿
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